Android向け日本語入力システムを選ぶはてなブックマーク - http://www.xperia-index.com/xperia/1180.htm

 このエントリーをはてなブックマークに追加
 
ドロイド君と日本語

今現在、Xperiaで利用できる日本語入力アプリは、デフォルトの「POBox Touch」に加えて、OpenWnnから派生したアプリが種々あります。「POBox Touch」が良くできており、フリック入力にも対応したことで、他のアプリを使う必要が無いと考える方も多いと思います。
逆に、Xperia以外のAndroid端末を利用している方には、「POBox Touch」という選択肢はありません。そこで、「POBox Touch」以外の日本語入力システムの中でもOpenWnn系、しかも主要な3つについて解説および比較を行い、併せてそれらと「POBox Touch」との比較をしようと思います。

※POBox Touch 3.0に対応

開発元・基本情報

今回比較検討を行うアプリは以下の4つです。

・POBox Touch [⇒当サイト詳細レビューへ
ソニー開発の推測変換・入力が特徴であった日本語入力システム「POBox」をタッチディスプレイ向けにカスタマイズを行い進化させたシステム。Xperiaにデフォルト搭載で、アップデートによりフリック入力にも対応した。
基本的な変換効率が非常に良く、それでいて組み込まれていることもあり動作が軽い。また、アシストキーボード(フルキーボードのキートップサイズや入力受付キーを状況に合わせて変化させる機能)は、非常に良く練り込まれてあり、フリック入力ではなくフルキーボード入力の方が良いという方も多く見受けられる。
バージョン3.0から、マッシュルーム機能にも対応し、完成度を高めている。
他の入力システムと比べたとき機能的に貧弱な部分があるが、総合的に良くできておりXperiaの目玉機能の一つ。

SimejiのアイコンSimeji [⇒当サイト詳細レビューへ
オムロン提供のOpenWnnをベースにadamrocker氏(→開発者HP)が独自に拡張を加えたアプリ(デザイナーは矢野りん氏[→HP])。機能の豊富さや、長くユーザーに揉まれてきた経緯から、現状Android用日本語入力システムとしては最強なのではないかと個人的には思っている。マッシュルーム機能や豊富なスキンが特徴的。

OpenWnn フリック入力対応版のアイコンOpenWnn フリック入力対応版 [⇒当サイト詳細レビューへ
オムロン提供のOpenWnnをベースに野田邦昌氏(→開発者HP)が独自に拡張を加えたアプリ。同氏開発のアプリとして「mod.email」も有名。もともとのOpenWnnの良さをそのままに機能拡張をしつつ、洗練させたという印象。アプリ名の通りフリック入力に対応している。あまり機能をあれこれ詰め込まずに軽快かつ安定した動作が評価され、Simejiではなくこちらを選ぶ人も多い印象。また、フリック/トグル入力を併用したいという場合には、本アプリか「OpenWnn plus」。

OpenWnn plusのアイコンOpenWnn Plus [⇒当サイト詳細レビューへ
オムロン提供のOpenWnnをベースにOpenWnn plus Project Team(→開発者HP)が独自に拡張を加えたアプリ。アイコンはアレだが、フリック入力に対応しているだけでなく、Simejiの独自機能であるマッシュルームにも対応している。Simejiは合わないが、マッシュルームを使いたいという方には本アプリが選択肢となる。それだけでなく、実は豊富な機能拡張が行われており、動作も軽快。Social IMEがシームレスに統合されているが、これについては評価がわかれる。フリック/トグル入力を併用したいという場合には、本アプリか「OpenWnn フリック入力対応版」。

変換効率-変換の賢さ

まずは、日本語入力システムの基本的な項目である変換効率から見ていきたい。

あくまで個人的な感想でしかないが、POBox Touchが圧倒的に変換効率が良い。文節の区切り判断および変換候補・推測候補選びの賢さなどが他の入力システムよりも(というよりも、OpenWnnより)優れているという印象である。
なお、POBox Touch以外の3アプリは、変換エンジン部分はいずれもOpenWnnをベースにしており大差は無い。変換効率は悪くは無いが良くもないという印象。特段賢いとも思えない。一昔前の携帯電話くらいであろうか。もうちょっと細かく言うと「Advanced/Wnn」くらいの賢さと感じる。

一方、OpenWnn系の「Simeji」「OpenWnnフリック入力対応版」「OpenWnn plus」には、Social IME機能、すなわち変換候補をネットワーク上からとってくる機能が付いている。これについては、例えば「えくすぺりあ」の変換候補をネットワークから取ってくることができ、(ネットワーク上にあればだが)「Xperia」や「XPERIA」への変換が可能になる。

これはネットワーク接続がある場所でしか利用できないが、人の名前など通常変換できないものも変換出来る可能性が高まるため、この点でPOBox Touchよりも便利である。Google日本語入力を普段使っている方には便利さがわかるかもしれない。

この機能は、「Simeji」および「OpenWnnフリック入力対応版」については、変換候補の中にあるSocial IMEボタン()を押すことでネットワーク接続を行い候補を取得する形となる。一方で、「OpenWnn plus」については、自動的にネットワークから取得してくる形のようだ(設定で切ることも可能)。これについては使い勝手の面も含め、電池の持ちなどの点を考慮に入れると評価が分かれると思われる。

変換効率の比較画像(「貴社の記者が汽車で帰社する」にて)

実際の比較スクリーンショットを下記に掲載している。画像を見てもらうと分かるが、POBoxが優秀なことが分かる。もちろん、例示が一つだけで詳細な比較は行えないことはご了承頂きたい。

POBox Touch で「貴社の記者が汽車で帰社する」を変換してみたところ Simeji で「貴社の記者が汽車で帰社する」を変換してみたところ OpenWnn フリック入力対応版 で「貴社の記者が汽車で帰社する」を変換してみたところ OpenWnn plus で「貴社の記者が汽車で帰社する」を変換してみたところ
POBox Touch Simeji OpenWnn フリック入力対応版 OpenWnn plus
完璧! ダメな感じ。全部ベースが同じなためか結果は同じだった。

独自機能について

各入力システムの主要な独自機能について、比較表を作成しました。

  POBox Touch Simeji OpenWnn フリック入力対応版 OpenWnn plus
アシストキーボード、アシスト記号 ×
ジョジョ打ち ×
フリック/トグル入力の併用が可能 ×
変換候補の全画面表示 ×
Social IME ×
(対応ボタン押下にて対応)

(自動接続にて対応)
ポケベル入力(ニコタッチ) × × ×
マッシュルーム ×
スキン切り替え ×
(多数)

(6種類)

(3種類)
ユーザー辞書のエクスポート・インポート × ×

※POBox Touch 3.0から対応

各アプリの短所について

POBox Touch の短所

  • Xperia搭載のみでダウンロードできない
  • Social IMEが無い
  • マッシュルーム非対応(※POBox Touch 3.0から対応)
  • フリック感度調整が3段階のみ
  • スキン機能が無い

Simeji の短所

  • やや動作が重いか
  • 設定項目が多い
  • フリック/トグル入力の併用が出来ない

OpenWnn フリック入力対応版 の短所

  • マッシュルーム非対応

OpenWnn plus の短所

  • スキンが少ない

選び方

Xperia使いでマッシュルームが不要もしくはマッシュドアー使いな方には、POBox Touchで良いかなという感じである。一方で、他の3つから選ぶという際には、究極的にはお好みというしかない。

おおまかな選び方としては、

変換が効率的なのが良い POBox Touch
マッシュルームが使いたい POBox Touch、 Simeji 、 OpenWnn plus
スキンを選びたい Simeji 、 OpenWnn フリック入力対応版
フリック/トグル入力を併用したい OpenWnn フリック入力対応版 、 OpenWnn plus
安定さ/軽快さ/機能性/シンプルさのバランスがとれたものが良い OpenWnn フリック入力対応版
とにかく多機能が良い Simeji 、 OpenWnn plus
多機能が良いけど、デザインにもこだわりたい Simeji
日本語はフリック入力、英字はフルキーボードに自動で切り替わってほしい Simeji 、 OpenWnn フリック入力対応版
Social IMEを使いたい Simeji 、 OpenWnn フリック入力対応版 、 OpenWnn plus

というような感じになる。

各アプリ、各項目詳細比較表

  POBox Touch Simejiのアイコン
Simeji
OpenWnn フリック入力対応版のアイコン
OpenWnn
フリック対応
OpenWnn plusのアイコン
OpenWnn Plus
開発元 ソニー(エリクソン) adamrocker氏
(→開発者HP
野田邦昌氏(株式会社PM9)
(→開発者HP
OpenWnn plus Project Team
(→開発者HP
主要な特徴 ・フリック入力
・優れた変換効率
・アシストキーボード
・マッシュルーム
・アシスト記号入力
・フリック入力
・Social IME
・マッシュルーム
・ユーザー辞書のエクスポート・インポート
・フリック入力
・Social IME
・ユーザー辞書のエクスポート・インポート
・フリック入力
・Social IME
・マッシュルーム
・ユーザー辞書のエクスポート・インポート
ダウンロード元 Xperia標準搭載
ダウンロード不可
マーケットから
フリック入力の可否
(バージョン2.0以降)
英字フリック入力の可否
(バージョン2.0以降)
フリック感度調整幅 3段階
(「フリック感度選択」より)
50段階
(「詳細設定」→「フリック判定幅」より)
5段階
(「Flick判定基準」より)
不明(50段階?)
(「Hanabi感度」より)
アシストキーボード(動的にキーサイズを変更)
(ワイド・ハイライト・ダイナミック)
×
カーソルキーボード
(シフトキーロック/カット/コピー/ペーストキーもあり)
入力方式 10キー入力(トグル入力)
フリック入力(バージョン2.0以降)
フルキーボード入力
10キー入力(トグル入力)
フリック入力
フルキーボード入力
ポケベル入力
10キー入力(トグル入力)
フリック入力
フルキーボード入力
10キー入力(トグル入力)
フリック入力(Hanabi入力)
フルキーボード入力
フリック入力とのトグル入力併用可否 × ×
(「設定」→「トグル入力機能」→「フリック/トグル併用」)

(「設定」→「トグル入力」)
トグル入力時、自動右キー入力 ×
※携帯電話の入力で例えば「かか」と入力したいとき、「2」「→」「2」と入力すると思います。本機能は、「2」(約1秒)「2」でいけるようになります。
各入力モードでキーボード種別を設定可能か ×
(いちいち切り替えが必要)

(かな/英字について設定可能)

(かな/英字/数字で、個別にフル/10キー設定可能)

(横画面でフルキーボードという切り替えのみ設定可能)
キー操作音/キー操作バイブ/キーポップアップ
Social IME ×
(変換候補中の読込ボタンで動作)

(変換候補中の読込ボタンで動作)

(シームレスに統合)
変換学習
推測変換
英字の文頭文字を自動大文字変換
変換候補の一行表示
ユーザー辞書
ユーザー辞書のエクスポート/インポート ×
(両対応)

(両対応)

(両対応)
スキン変更の可否 ×
(多数。増加中。)

(6種類)

(3種類)
設定項目のバックアップ × × ×
当サイトレビュー App Review — POBox Touch App Review — Simeji App Review — OpenWnn フリック入力対応版 App Review — OpenWnn plus
Android アプリ SUPER GUIDE (インプレスムック)
giveAPP協力
インプレスジャパン (2010-07-16)
売り上げランキング: 14023
 
関連すると思われるエントリー
 
 






One Comment

RSS feed for comments on this post. • TrackBack URL


  1. [...] 本語入力が対応しない不思議。現状で有力なのはsimejiくらい? http://xperia.lunarians.net/xperia/1180.htm [...]



コメントする

How do you Rate this Post